映画『プラン75』の名言/名台詞/名場面〜超高齢化社会日本〜


映画『plan 75』

映画『plan 75』の基本情報

映画『plan 75』の評価

filmark
3.8
映画.com
3.6
yahoo
3.5

映画『plan 75』の名言/名台詞/名場面に関係するキャスト

角谷ミチ/倍賞千恵子

ホテルの清掃員。ある事件をきっかけにその仕事を解雇され路頭に迷う。その後、仕事、居住先を見つけることが困難になりplan75に申し込む。


牧稲子/大方ひさこ

ミチの同僚。超高齢者でありながらも、生活のためにホテルで働くがある日職場で倒れてしまう。


藤丸/串田和美

plan75の施設に勤めている男。plan75によって安楽死した人々の遺品を整理する係。


岡部幸夫/たかお鷹

根無し草の生活をしていて、75歳の誕生日にplan75に申し込む。

映画『plan 75』のあらすじ

75歳以上の高齢者に対して自らの生死の権利を保障し、支援する制度「PLAN 75」の施行に伴う制度の対象者たちや市役所の職員、スタッフの苦悩を描く。

映画『plan 75』の名言/名場面/名台詞

映画『plan 75』の名言/名場面/名台詞(1)


増え過ぎた老人がこの国の財政を圧迫し、その皺寄せは全て若者が受けている

若者

冒頭のシーン。増え過ぎた老人が、国の財政を圧迫している。それは、医療費の上昇、年金受給者の増加などなど。そしてそれらの費用は若者の税金が負担する。そうした陰鬱とした日本を端的に表している場面である。

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映画『plan 75』の名言/名場面/名台詞(2)

老人たちだってこれ以上、社会の迷惑になりたくないはずだ。 なぜなら、日本人とは昔から。国家のために死ぬことを誇りに思う民族だからだ。私の行動により、国家が本気でこの問題を議論することを心から願っている。

若者

先ほどに続く場面。それは、若者達が自分達のせいで苦しんでいることは老人達も理解しているだろう。歴史的経緯から見ても日本人は太平洋戦争などでも自己を国家のために犠牲にする歴史を持っている。だからこそ、老人達は国家のために犠牲になってもいいだろうと展開する。そして、今回の自分の行動を通して老人の生命、自己決定についてもっと国が議論して欲しいとして若者は自害する。

おすすめの本:絶望の国日本、それでも賢く生き延びよう。

映画『plan 75』の名言/名場面/名台詞(3)

こういうところに来るのも肩身が狭いね、いつまでも長生きしたいみたいで

稲子

老人が増え過ぎて、それに反抗するように若者の老人襲撃が増えた日本。病院の健康診断に訪れた稲子は、生にしがみ付いているようで申し訳ないと言う。老人達は自分達の存在が社会のお荷物になっていることを自覚し始めている。

映画『plan 75』の名言/名場面/名台詞(4)

「人間は生まれる時は選べないから、死ぬ時は選べたらいいなって。自分で死に方を選ぶってのはみんな、好きなことできて死ねてよかったなっていうんじゃないって。」

CM

テレビのCMでPLAN75を宣伝している場面。plan75によって自分の生命の自決権が可能になった。太く短く生きようと言っている。

映画『plan 75』の名言/名場面/名台詞(5)

こういうところで家族に囲まれて、笑顔で行くってのも結構いいもんよ。孫たちのことを考えたら必要かもしれないじゃない。

久枝

ミチの同僚の久枝がplan75のパンフレットをみんなのために持ってきた場面。久枝曰く、長く生きて惨めに老いていって生きながらえるくらいなら、子供や孫に迷惑を掛けずに死ぬことの意義を説いている場面。行き過ぎた生命重視な思考はどこかに歪みがきて片方が不利益を得るという状況を生じる。例えば、現在でも意味のあるのかないのかわからない生命維持装置による延命などメリット重視の視点でしか物事を見ていない、デメリットには目を向けない。そのあり方をもう一度考えなければならないのかもしれない。

映画『plan 75』の名言/名場面/名台詞(6)

稲子:子供がいたって寂しいもんよ。ミチ:寂しいだけが人生だ

稲子とミチ

ミチが稲子の家族写真を見た時の会話。人生は孤独。

映画『plan 75』の名言/名場面/名台詞(7)

あ、橋だ。 トンネル、高速、ダム、なんでも作った。呼ばれればこの身一つで日本全国行った。

幸夫

plan75の社員をしている岡部が叔父の幸夫の自宅を訪れて軽く今までの経緯を聞いている場面。今の老人もかつては元気に溢れていた若者であった。そうした、若者が日本の高度経済成長支え今の日本があるだ。そうした、バックグランドを考えると老人達にplan75の選択を取らせる社会に寂しさを感じる。

映画『plan 75』の名言/名場面/名台詞(8)

死人は使えない。使えばゴミじゃない。皆 幸せだ。死人を忘れるな。

藤丸

藤丸と新人のマリアが遺品を整理している場面。藤丸が遺品の一つを、マリアに渡しポケットに入れるように言う。ものは使われる人がいなければゴミになる、だから入手方法がどうあれ使ってあげよう。しかし、それは以前は使われていたものでありそれが死者のものであることを忘れるな。そうすればみんな幸せになる。

映画『plan 75』の名言/名場面/名台詞まとめ

時間名言人物
3分頃増え過ぎた老人がこの国の財政を圧迫し、その皺寄せは全て若者が受けている 若者
3分頃老人たちだってこれ以上、社会の迷惑になりたくないはずだ。 なぜなら、日本人とは昔から。国家のために死ぬことを誇りに思う民族だからだ。私の行動により、国家が本気でこの問題を議論することを心から願っている。若者
19分頃ういうところに来るのも肩身が狭いね、いつまでも長生きしたいみたいで稲子
20分頃人間は生まれる時は選べないから、死ぬ時は選べたらいいなって。自分で死に方を選ぶってのはみんな、好きなことできて死ねてよかったなっていうんじゃないって。テレビcm
23分頃こういうところで家族に囲まれて、笑顔で行くってのも結構いいもんよ。孫たちのことを考えたら必要かもしれないじゃない。久枝
26分頃子供がいたって寂しいもんよ。ミチ:寂しいだけが人生だ稲子とミチ
53分頃あ、橋だ。 トンネル、高速、ダム、なんでも作った。呼ばれればこの身一つで日本全国行った。幸夫
62分頃死人は使えない。使えばゴミじゃない。皆 幸せだ。死人を忘れるな。藤丸

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